メンタルトレーニングと同じ
むずかしい課題に対して怒り出す子どもがいます。この態度、うまくいきません。
怒ると余計にうまくいかないことを伝え、前向きに取り組めるように練習していきます。
パフォーマンスの上がる心理状態については、スポーツ選手のメンタルトレーニングで研究されています。
段階は次の4つです。
①あきらめ
②怒り
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③不安
④挑戦
下に行くほど良い状態です。点線から下がよい状態だそうです。
③の不安は悪い状態ではなく、前向きになる一歩手前と捉えるとよいそうです。
一方で、あきらめは最悪でパフォーマンスはあがらないといいます。
同様に、怒りも生産的な心理状態ではありません。
また、感情の以降は順番にしか起こらないそうです。
子どもは、そもそも怒ることを悪いと思っていない可能性があります。
周りの人が怖い気持ちになる、自分がうまくできるようにならない。
こういったことを伝えて落ち着くように促します。
落ち着く際は、目を閉じる、深呼吸する、散歩するなどきっかけを作るとうまくいくこともあります。
支援者はまず自分が落ち着くように心がけましょう。こちらがヒートアップするのは厳禁です。
相手に伝わって悪循環です。
教わらないとできない子たちがいる
過去に怒った方が力が出る、そう思っている子たちが一定数いました。部活の生徒たちにも、クラスにも。男子にも女子にも。
彼ら彼女らはその方がうまくいくと思っていました。しかし怒りは心身を疲弊させます。実際にそのような成分が分泌されるようです。
知識を伝える必要がありました。確かに体感では力がでるのも共感できます。
しかし、怒っているときの反応は「闘うか/逃げるか」という極端なものになりがちです。
緊急の際には必要な回路かもしれませんが、長期的なパフォーマンスを上げるには適していないと思います。
【参考】
スポーツ心理学”メンタル・トレーニング”入門編 「感情はコントロールできる!」
https://gohagen.jp/special/002/004/
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