甘えをみたすこと

概要

「甘えるな」
よく言いますね。

でも、甘えをみたしてあげると子どもは元気になります。結果、自立しま

甘えとは他人が自分の思い通りに動いてほしいと願うこと」(土居 2007)です。

十分にみたされれば自分が社会に参加できると感じられるようになるでしょう。

つまり、甘えがみたされると自己効力感をもてるようになるでしょう

「甘えを許すとわがままになる」
旧来、これが日本人の考え方だと思います。

でも、甘えることのできた子どもはわがままにはなりません。なぜなら、もう甘えは十分だから。(佐々木 1998)

人間にはよくなろうとする力があります。

子どもは甘えがみたされると、外の世界へ踏み出していきます。充電完了、出発!という感じです。

もちろん、大金がかかる、時間的に無理、誰かを傷つけるといったことはNGです。

子どもの望みには小さなものもたくさんあります。

寒いのに半袖を着たい、少し遠回りだけどあっちの道から行きたい、抱っこして欲しいなどなど。

子どもにとっては小さな望みでもみたされると大きな望みと同じ1カウントです。

みっともない、めんどくさいなど大人は許さないと言ってしまいがちです。(自戒を込めて)

たしかに与える時期は大人は手間暇がかかります。良識にとらわれるとダメダメ言ってしまいもします。

しかし、幼少期に得た自己効力感はその子の一生の基礎になると思います。獲得後はずっと恩恵を受け続けられます。

とても費用対効果の高い教育だと思います。

だから、わがままになることを恐れず、手間暇をかけて甘えをみたせばいいと思います。

参考文献

土居健郎(2007)『甘えの構造』弘文堂
佐々木正美(1998)『子どもへのまなざし』(pp.124-46)福音館書店

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