伝わりやすさは信頼しだい

概要

大人は子どもに日々さまざまな説明をします。その説明の伝わりやすさは信頼次第です。

そのため今回の記事では、信頼の特徴は何か、どのようにすれば信頼を高められるか説明します。

メディア力について

伝えるためには自分自身が信じてもらえることが大切であり、そのためには信頼が必要であるということです。

小手先のテクニックではありません。

山田ズーニーさんは言うことの伝わりやすさをメディア力と表現します。

ラインマーカーは私が引いています。

メディア力とは、「何を言うかより、だれが言うか?」

自分の発言がとどく、影響力や信頼性だ

まったく同じ
「宇宙人発見」の5文字のニュースを流しても、
東スポの1面が言うのと、
NHKの7時のニュースが言うのとでは、
人に与える印象がまったく違う。

同じ5文字を言っているのに、
場合によっては、信じるか信じないかさえ違ってくる。

人間も同じ、何を言うかより、だれが言うか。

相手から疑われているときは、
何を言ってもどう言ってもだめ。
それは、
自分というメディアの信頼性が落ちているからだ。

その状態は、壊れたスピーカーで叫んでいるように、
まったく相手に届かない。
言葉をとどけるには、まず、スピーカーを直す、
つまり、自分という人間への信頼回復が必要だ。
先にメディア力を直し、それから言葉がとどく。

https://www.1101.com/essay/2006-11-08.html

信頼してもらえるようにふるまう必要があるのです。

信頼残高について

では、信頼を得るにはどうしたらよいのでしょうか。

ここで役に立ったのは信頼を銀行口座のように考えるという考え方でした。

スティーブンは、信頼関係の高まりを信頼口座に信頼を積み立てる、と考えます。(スティーブン 2013)

【信頼口座の特徴】

  • 大きい貢献でも小さい貢献でも残高方は同じ額
  • 一瞬にして引き出される

信頼は日々の積み重ねで信頼が高まりまが、少しずつしか増えません。一方で、失うときは一瞬です。

いつも迷惑ばかりかけているが、たまに大きな一発で挽回しようとする」という考えは通用しません。

小さなことでもひたすらコツコツと積み増し、一方で信頼を失うミスを減らそうとすることが重要です。

【信頼を積み立てる行為】

  • 1つ目は「相手を理解すること」
  • 2つ目は「小さなことを大切にすること」
  • 3つ目は「約束を守ること」です。
  • 4つ目は「期待を明確にすること」
  • 5つ目は「誠実さを示すこと」
  • 6つ目は「信頼残高を引き出してしまったときは、誠意をもって謝ること」

信頼とは細かなことの積み重ねた結果なのです。

利他的に生きること

自分が信頼を積み重ねようとすると、相手は心理的な報酬を絶えず受け取ることになると思います。

見返りを期待せずに利他的に生きる姿勢につながると思います。

利他的に生きることの良さはさまざまな書籍で紹介されていました。書籍を読み、私は初め10年くらい意識的にしていました。

しかし、いまはあまり意識していません。それは自分も楽しいからです。

子どもを育てていると、気が付いたら与える側になっていた、与えることが幸せ、このように自然と思えるのが良いと感じます。

著者の思い出

同じことを言っているのに子どもの聞き方が自分と違う、と若いころよく感じていました。

話をしていて苦しかったです。「聞いてもらえている感」がありませんでした。話すとのどの奥が縮こまるように感じていました。

子どもは信頼している大人のいうことはよく聞くように見えました。自分と何かが違うけど、何が違うのか分かりませんでした。

そのため本を読みあさりました。どうすれば自分の言ったことが伝わるのか調べました。

調べて分かったことを実際に試しました。うまくいくがどうかは分かっていませんでした。

日々が苦しかったです。
解決策も見えませんでした。

今回の記事内容以外にもたくさんの読書をして試したことがあります。その中で私の行動原理として残ったものを紹介しています。

教育には正解がよくわからないものがたくさんあります。何が良いのかが条件によって変わるし、再現性がないことも多くあります。

私は数学の答えのような真理を探していました。しかし、そんなものはありませんでした。

このことは教育は芸術の一分野である、ということを体験したのかもしれません。

ですので、私の書いていることも真理ではないのだと思います。

しかし、少なくとも私のフィルターにはかかったものなので参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

役に立った本

どうすれば信頼してもらえるのかと思いました。役に立ったのは次の本などから学んだ考え方でした。

信頼を高めるための考え方を知って実践していくと、子どもから信頼してもらえるようになりました。

話をしていて「聞いてもらえている感」があります。これはとてもすがすがしいものです。話す内容も深まります。

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